夜尿症の原因と治療方法をコントロールする

子供が何度注意してもおねしょを繰り返すので、怒ってしまう。
そんなお母さんもいるかもしれません。
ですが、そのおねしょは子どもの不注意ではなく、夜尿症という病気です。
では、この病気は何が原因で起きるのか、そしてどのような治療法があるのか紹介します。

夜尿症の原因について

まず原因は身体の機能の原因と、心理的な原因があります。
身体の機能の原因としては、夜間に作る尿量が多い「多尿型」の場合は、体内で抗利尿ホルモンの分泌が不足しているためです。
ホルモンは自律神経がコントロールしていて、不規則な生活習慣やストレスが原因で乱れてしまう可能性があります。
また膀胱容量が少ないために、尿量は正常でも、溜める事ができずにおねしょをしてしまうのが「膀胱型」の原因です。
尿量も多く、膀胱容量が少ない、両方に該当する場合は「混合型」と呼ばれ、療法を治療しないと治らないため、治療の難易度が上がります。
そして身体の機能が原因といっても、上記の場合はそのまま放置しても身体に悪影響を及ぼす事はありません。
ですが、膀胱や腎臓の器質に異常がある場合は、外科手術をしなければ治りませんし、放置し症状が悪化する事は非常に危険な状態です。

また身体の機能には一切問題がなくても、心理的ストレスが原因でおねしょをしてしまう事があります。
この場合は1度4~5歳の段階でおねしょはしなくなっていたのに、心理的ストレスが原因でおねしょが再発してしまうケースが多いのが特徴です。
親の離婚や母親の出産で新しく家族が増えるなど、生活環境が大きく変化した際に生じやすいと言われています。
また地震の被害に合う、いじめに合うなどのトラブルに巻き込まれた場合にも生じやすくなります。
身体の原因と、心理的ストレスが原因とでは、治療法は大きく異なるために、原因を特定する事が重要です。

治療方法・生活指導

治療方法を説明する前に、治療自体が必要があるのか?と思う人もいるかもしれません。
確かに医療機関で治療を行わなくても自然治癒で治るケースがほとんどで、15歳では80%近くの人が治ると言われています。しかし、逆に言えば、治療をしなければ、15歳でも20%の人が治らないのです。
15歳の思春期で多感な時期におねしょをしてしまうという事は、非常に自意識が傷つけられる行為でもあります。

自然治癒をするとしても、5歳で治る人と、15歳で治るのとでは、心理的影響は全然違います。
そして医療機関であれば100%とは言いませんが、自然治癒よりも早く治ります。
それなら治療をする意味はあると言えるでしょう。
ちなみに治療は、受診する年齢にもよりますが、小学生以下なら小児科、小学生以上なら泌尿器科になります。

治療には薬物治療や行動療法もありますが、1番最初に改善する必要があるのは生活指導です。
日常生活が原因で、夜尿症が発病しているのであれば、日常生活を改善しない限り症状は治りません。
尿意をコントロールしている自律神経は、不規則な生活習慣やストレスが原因でバランスを崩してしまうます。
なので、規則正しい生活を送る事で、自律神経のバランスを整える必要があるのです。

子供の場合は学校があるため、昼夜逆転の生活になるという事はないはずです。
ですが、ゲームやスマホで夜更かしをし、慢性的な睡眠不足に陥っているかもしれません。
また朝食を食べない子供も増えていますが、特に成長期をむかえる子供の身体には栄養のバランスの取れた食事は必要不可欠です。朝から完全な朝ごはんを準備するのが難しくても、シリアルとヨーグルトなど簡単な朝食でも構わないので、朝食を食べる習慣をつけさせましょう。

朝食を抜くと、体温が下がりやすく、冷え性になってしまいます。

この冷え性もおねしょの原因になるので、朝食を食べる事は重要なのです。
また生活指導では水分摂取の方法や、排尿抑制訓練も行います。

もし、生活指導でも症状が改善されない場合は、薬物治療や行動療法の治療に進みます。